2018年09月01日

18/09/01 唐突に鎧の話

 1話3章に出てくるメンツの鎧について、微妙に半端な知識を披露したいと思います(ダメじゃん)。

 まずジェシナ。
 ベースになっている鎧は、16世紀後期のルネサンス式甲冑です。が、モデルにした写真が実戦用ではなくパレード用だったことが後で判明したので、色々間違っている模様(笑)
 どこが違うのかというと知識足らずで説明できないんですが、たとえばこのコマの青で印をつけた部分。肘当てのパーツが少ないです。後のレイの鎧と比べてみてください。ジェシナの鎧の方がちょっと肘が動きづらいんじゃないかなーと思います。(タブンネ!)
18_0901ジェシナ鎧.jpg
 パレード用は丈夫さとか動きやすさより、かっこよさや軽さや風通しのよさを重視するものだそうです。というわけで、ジェシナの足パーツなんか完全に足首動きづらいんちゃうかなと思います…。
18_0901ジェシナ鎧2.jpg
 もっとも、基本は騎士は馬に乗っているので、足首動かす必要はあんまりないのかも知れない。徒歩(かち)であんな鎧を着るのはね、ぶっちゃけなかなかおかしいと思います(笑)

 あと1枚目の方の画像の赤い部分、胸当ての中心の盛り上がった線(?)ですね。鎬(しのぎ)と言うそうですが、これは弾とかをそらすためのものです。で、本来のルネサンス式甲冑だとこの鎬の一番高い部分はもっと下の方に来るんですが、個人的感覚としてカッコ悪いので「絶界の魔王城」では堂々と無視してます。
 そもそも鎧は当時のファッション(服のね)に影響される部分も大きいのだそうで、絶界はほら、ユ○クロ流行ってるから…(えっ)

 次にボルク。
 モデルにしているのは、通称マクシミリアン式甲冑という、16世紀前半ぐらいの鎧です。が。
 マクシミリアン式の最大の特徴である畝(うね。薄い鎧でも丈夫にするために入れた多数のみぞ)がありません。なぜなら作画で私が死ぬから(笑)
18_0901ボルク鎧.jpg
 また、先ほどの鎬はマクシミリアン式の時代には入らないのですが、締まらないのであえて入れちゃいました。

 そしてレイ。こいつが一番色々間違った鎧を着ています。コンポジットアーマーみたいなもんです。
 胸当ての形は15世紀後半のゴシック式(ゴティク式)甲冑に近いですが、これまた本来入らない鎬が入っています(赤部分)。
 レイの胸当ては2枚はぎ(上下2枚の板をつなげてる)なんですが、2枚はぎ・3枚はぎにすると、それだけ作成に時間がかからない(上級職人1人ではなく、そこそこの腕の職人で複数人で作れる)ということで、復活してから割と急ごしらえで作れる…と思ったんですが、さすがにそこまで早く完成はしないなと思ったので、結果として特に意味はないです(笑)
18_0901レイ鎧1.JPG
 上腕のパーツは紐で鎧下に結び付ける形(緑色の部分。見づらいですが…)で、これはゴシック式。だが手甲はルネサンス式がモデル(笑)
18_0901レイ鎧2.jpg
 青い部分がさっき書いた肘当てのパーツ。

 というわけで、ラドウェアサイクルの時ほど間違ってはいないけど、絶界の鎧も史実とは違うのよー、という話でした。
posted by 神名リュウト(KaL) at 15:32| その他